2020年12月26日土曜日

特定保健指導を受けてみた

 来年度から(?)保険組合に対して、特定検診(所謂メタボ診断)で指摘があった組合員の特定保健指導を受けた割合が低い場合、国に納める保険料(?)を割り増しにする制度が始まるらしい。

※ 関連法などちゃんと読んでいないうえに私は関連業界の人間ではないので概要が間違っているかもしれません。

※ 実際に割り増しを適用するのが来年度からで、制度自体は5年程度前あたりには決まっていたらしい。


それの関係か、私にも会社(以下事業者)から半ば強引に特定保健指導を受けるように指示が来たので受けてみた。


率直な感想は以下のあたり。

1点目:これ、誰が誰のためにどうしたい制度なんだ?

2点目:特定保健指導の指導員ってどう言う位置付けの人なんだ?


1点目

この制度の登場人物として以下が居るのだけれども。

「保険組合」→ サラリーマン的には保険証を発行している団体

「事業者」→ 自分の会社

「指導員」→ 「保険組合」から保健指導の業務委託を受けている会社(の社員)

「従業員」 or 「被保険者」 or 「被指導者」→ 我々


「保険組合」はほぼ個人の健康どうこうは考えていない。とにかく追加の保険料を支払いを免れたいと言う行動が目立つ。

理由:この直近5年は特に何も動いていないのに、今年になって「事業者」に「受診率が悪いと保険料を上げるかもしれないぞ」と恫喝まがいの要請をしてきた。


「事業者」は「保険組合」の恫喝に屈してさらには保健指導においては蚊帳の外に置かれている。

理由:指導前に指導で得た(主に健康に関する)個人データの用途を説明され同意を求められるが、そこに「事業者」が出てこない。

「保険組合」への報告のためと「指導員」(が所属する組織)が関連するサービスを提供するためにしか使わないとされている。


「指導員」は外注で業務を受けているうえに「被指導者」は自らの意思で指導を受けていることが前提なので極めてお役所仕事。


生活習慣病の対策の基本は「運動」と「食事」であることは指導する側もされる側もコンセンサスがとられていると思うのだけれども。

この「運動」と「食事」を阻害する一番の原因は「仕事」にある。

通勤時間を合わせて24時間の50%以上を「仕事」で拘束するんだからそりゃそうだろう。

にも拘わらず、このシステムでは「事業者」は単に特定保健指導を「従業員」に受けさせる役目しか担っていない。

「事業者」が蚊帳の外に置かれているのは、現在は「従業員」の健康データを悪用する「事業者」の懸念が大きいから健康に関するデータは第三者が「事業者」には渡さないと言う前提のシステムなのは判るけれども…

個人情報保護法的に、最初から「事業者」を蚊帳の外に置いてしまっては「被指導者」が希望して「指導員」(の組織)から「事業者」に保健指導的なコメントを出してもらいたくても出せなくなってしまう。


2点目

1点目の最後の文脈について、そもそも「指導員」(の組織)は、単に特定保健指導を行うことの外注を受けて行っているだけで、「被指導者」と「事業者」の間での特定検診の結果に悪影響を及ぼす要因については業務範囲外である。

と言う主張なのは、他人事として(自分が指導側の人間と仮定して)このシステムを見れば判る。

けれども、そんな指導を誰が好き好んで利用するのだろうか?

「被指導者」は「被指導者」なりに自分が考える健康維持を阻害する要因があり、それが自分自身では解決できないような場合に解決するためのサポートをしてもらいたいとしてこの「特定保健指導」を利用するはずなのに。

(建前上、この指導は「特定保健検診」の成績が悪かった「被保険者」の希望で行っていることになっている)

「それは我々の業務範囲外です。ご自身で解決してください」と言われたり、それに類する態度を取られたらこのシステムで何かが改善すると期待する「被相談者」は激減するだろう。


「特定保健指導を受ける率が低い」と本件に関して調べると「保険組合」側のコメントとしてよく見かけるが、そういうことだと思うし、その点に全く気付いていない感じがする。


そして、この記事を書こうと思った決定的なことは、よくよく考えると「指導員」は我々が考えているような医療従事者ではない可能性が高いと言うこと。

言い換えると、生活習慣病の改善策をテンプレに沿って案内するだけの存在にすぎない可能性が高い。

と感じたのは、今回の指導で「クレアチニンの値が基準値を超えていますね」と言われたので、指導の最後の質問で「クレアチニンについて生活習慣で気を付けることはありますか?」と質問したら、以降「クレアチニンハケットウチガカンケイシマス」と繰り返すロボットになってしまった。

その血糖値がクレアチニンの値に影響しないような生活の指導をする場ではないの?と思って、こちらから「こういうことでいいの?」と質問しても「血糖値に気を付けてください」とだけでどう気を付けるべきかの話が出ず、結局「時間なので終わります」で閉められてしまった。

この時、特定保健指導の指導員ってもしかして医療関連の資格や業務を有していない…とまでは言わないけれども臨機応変に自分の意見を言えない人たちなのかも。と思った。

これは指導員個人の能力的な要因もあるだろうけれども、もしかして制度的な要因があるかもしれない。

(救急車の中では医療行為が行えないに類する一般人には判りにくいルールがあるのかも)

しかし指導を受ける側からすると「この人はどういう立場で指導を行っている人なんだ?」と思わせる出来事だと思う。


参考:

今回の特定保健指導を受け持った会社はこちらです。

SOMPOヘルスサポート

https://www.sompo-hs.co.jp/


上記のサイトの説明では相談員は「保健師・看護師・管理栄養士等の国家資格を持った」人ではあるらしい。

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